平成27年度 いちはら埋文(まいぶん)講座

第2回 災害と復興の9世紀

−新指定文化財 「貞観十七年」銘土器の時代−
 予定日    予定日 6月20日(土)
 時 間    午前10:00から正午まで
 会 場    埋蔵文化財調査センター (9:30受付開始)
 参加費    無料
 申込み    不要(当日直接会場へ)

 講座の内容

 第2回は、平成26年12月18日に新たに市原市の指定文化財に加わった「稲荷台遺跡第37号住居跡出土土器一括」について、その中の1点である「貞観十七年」銘土器にスポットを当て、何が重要で指定に至ったのか解説します。

 9世紀後半の稲荷台遺跡では、様々な祭りが行われていました。今回指定した土器群も祭りに使われたものです。このほか、高級陶器である緑釉陶器や、猪、鹿、牛などの生贄を用いた祭りも行われていました。

 その頃の東国は、大地震や台風、飢饉、反乱などの災害が相次いでいました。 

 稲荷台遺跡で行われた祭りの様子や、その他重要遺跡の画期を眺めながら、災害や復興との関係に触れます。そして上総国府が激動の時代をどのように乗り越えたのか、皆様とともに考えていくきっかけにできれば、と思っています。

 当日は、新指定文化財をはじめ講座関連遺物の展示も行います。

【講師】櫻井敦史(埋蔵文化財調査センター職員)

貞観十七年銘土器
稲荷台遺跡出土の「貞観十七年」銘土器(市指定文化財)
上総国分尼寺跡 上総国分尼寺跡 南中台遺跡 荒久遺跡 祇園原貝塚 南田瓦窯跡群 神門墳丘墓群 上総国分僧寺跡 上総国分僧寺跡 荒久遺跡 南中台遺跡