平成26年度 いちはら埋文(まいぶん)講座

第4回 地方豪族と大王
−稲荷台1号墳−


  平成26年9月13日(土)に、今年度第4回目の「いちはら埋文講座」を開催しました。

 市原市山田橋の稲荷台1号墳出土の「王賜」銘鉄剣には、日本最古の金石文が刻まれています。文字はわずかですが、倭人による同時代の文字資料は、他に例がありません。
 今回は、姉崎古墳群をはじめとする市原市の古墳群の動向をあわせて紹介し、地方豪族と大王の関係を中心に、ヤマト王権が確立されていく過程を読み解いていきました。

満席の会場の様子
 テーマ設定の影響か、定員を大幅に上回る87名の皆さんに御参加いただきました。会場は立錐の余地もない状態。座席や資料の準備が整わず、御不便をおかけしました。
展示の様子
「王賜」銘鉄剣(レプリカ)
 今回の主要テーマである稲荷台1号墳出土の「王賜」銘鉄剣(レプリカ)をはじめ、東間部多1号墳出土の短甲姉崎二子塚古墳出土の石枕(レプリカ)などの展示を行いました。レプリカとはいえ、間近に観察できるめったに無い機会です。
盛り上がる質疑の様子 

 熱心な参加者が多く、質疑も講座終了後30分以上に及びました。

 
 次回は、10月11日(土)の開催になります。

 「古墳築造プロジェクトをさぐる」と題し、多数の人物埴輪が出土した山倉1号墳を取り上げます。どうぞお楽しみに。
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