平成26年度 いちはら埋文(まいぶん)講座

第3回 邪馬台国時代のいちはら
中台遺跡と神門古墳群

 
 平成26年7月12日(土)に、今年度第3回目の「いちはら埋文講座」を開催し、68名の皆さんにご参加いただきました。

 邪馬台国時代とも呼ばれる弥生時代の終わり頃は、列島規模で遠隔地間交流が盛んになり、他地域の特徴をもつ遺物が各地で確認されるようになります。なかでも国分寺台は、その痕跡が高い密度で認められる区域として注目されています。
 今回の講座では、東日本最古の古墳として知られる「神門(ごうど)古墳群」と、これを残した人々の母村と考えられる「中台(なかで)遺跡」を取り上げ、遠隔地間交流がもたらした邪馬台国時代のいちはらの様子を探りました。
 多量に出土した外来系土器や、整理作業によって新たに発見された「独立棟持柱建物(どくりつむなもちばしらたてもの)」という特殊な建物を伴う「方形区画(ほうけいくかく)」を紹介し、首長居館(しゅちょうきょかん)の可能性や神門古墳被葬者との関係について考えてみました。
 
大勢の参加者の皆さん
 神門古墳群の知名度に加え、当日の地元新聞紙に紹介された影響か、定員を大幅に上回る68名の皆さんにご参加いただきました。
展示の様子
外来系土器を中心とした展示
 エントランスホールの一角には、近畿・東海西部・北陸南西部系を主体とする「外来系土器」を多数展示するとともに、独立棟持柱建物や方形区画についての解説パネルを展示しました。
展示解説の様子 

 エントランスホールの一角にもうけた展示は、次回の埋文講座(9月初旬頃)まで継続して行っていますので、是非ご覧ください。  展示解説シートの閲覧はこちら:420KB)

 
 次回は、9月12日(土)の開催になります。

 「地方豪族と大王」と題し、「王賜」銘鉄剣が出土した稲荷台1号墳を取り上げますので、どうぞお楽しみに。

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