いちはら埋文(まいぶん)講座 第4回 「牛久石奈坂1号墳の発掘調査からわかったこと」 |
2012年9月8日(土)に今年度第4回目のいちはら埋文講座を開催しました。 |
当日は定員を上回る57名に参加いただきました。 |
今回の内容は、昨年新聞報道でも取り上げられた市原市牛久に所在する牛久石奈坂(うしく いしなざか)1号墳の調査についてお話ししました。発掘調査を終え、今年度実施中の保存処理に向けた作業の中でわかってきたことを盛り込んだ内容です。 |
現地説明会以後、資料の内容も更新しています。少しずつではありますが…。 |
保存処理に向け、クリーニング作業を行った後の銅鏡は、今回初お披露目でした。 |
食い入るような鋭い眼差しで銅鏡を見る参加者も。 |
埼玉県鴻巣市生出塚(おいねづか)産の山倉1号墳出土大刀形埴輪も、倭系大刀(わけいたち)のモデルとして参考展示しました。 |
銅鏡はクリーニングが進み、鏡背面がよく観察できるようになったので、今後新しい知見が得られそうです。 |
三輪玉(みわだま)の出土状況は、鉄剣への装着状況が良くわかる事例です。 |
鉄剣の柄の糸巻きは、特徴的な糸巻き状況がよく観察でき、類例もわかってきました。 |
会場では調査の雰囲気を感じてもらえればという趣旨で、発掘調査時の状況を動画で流しました。 |
休憩時間に展示を見学したり、メモをとったり、質問をしたり。2時間の講座お疲れ様でした。 |
今後も新たな事実が判明しましたら、広く知っていただくように情報を発信しますのでご期待ください。 |