遺跡ファイル

縄文時代早期後葉 新井花和田遺跡 あらいはなわだ

新井花和田遺跡全景
新井花和田遺跡調査風景
 遺跡は、高滝ダムから東に約2kmの場所にあり、調査地点は現在、新井浄水場になっています。標高130mを越える山の頂(いただき)のようなところから、縄文時代早期後葉の生活の跡が発見されました。住居跡12軒と炉穴24基があります。この時期は、沿岸地域にたくさんの集落ができましたが、この集落の存在は、当時の活動範囲が丘陵部にまで及んでいたことを教えてくれます。発掘では、石鏃を作った跡や、炭化したクルミが見つかっています。シカ・イノシシや木の実をさかんに利用していたのでしょう。