菊間古墳群にある前方後円墳の1基で、現在は墳丘が部分的に残っています。墳丘の発掘調査は行われていませんが、周辺部の調査によって周溝と墳丘の大まかな規模がわかってきました。調査結果によると、墳丘全長が90m、後円部直径50m、周溝外形全長120mを超える可能性が考えられます。
菊間地区は、「菊麻国造くくまのくにのみやつこ」が律令期以前に治めていた地域にあたると考えられており、雄大な前方後円墳の集中する菊間古墳群はその一族の墓域である可能性が高いと推定されています。
『平成15年度市原市内遺跡発掘調査報告』市原市教育委員会2004年 |