遺跡ファイル

奈良・平安時代 奉免上原台遺跡 ほうめうえはらだい
 牛久の街を見渡せる、標高80〜90mの台地上にある遺跡です。建物に葺かれていたとみられる古代の瓦や、古代の墓が多く見つかっています。四角く溝で囲まれる形の墓は溝から、火葬した骨を納める容器(蔵骨器)とみられる須恵器の壺などが出土しました。
 ここで出土した瓦は、軒先の文様が、光善寺廃寺などの瓦とよく似ています。その供給ルートは、古代寺院と何か関係があるのかもしれません。

『奉免上原台遺跡』 (財)市原市文化財センター調査報告書第43集 1992年