遺跡ファイル

縄文時代中期 草刈貝塚 くさかり
草刈貝塚空撮
草刈貝塚空撮(現在の市道「瓦窯通り」部分)
 草刈貝塚は縄文時代中期(約4500年前)を主とする遺跡で、市原市北部の村田川下流域右岸台地上に立地しています。道路建設や区画整理事業に伴う発掘調査により、長径130m、短径80mの範囲から、中央広場とこれを取り囲む小竪穴1000基以上(ドングリ等の貯蔵庫)・竪穴建物跡約300軒などが発見されました。ドーナツ状になるこのような集落のすがたは「環状集落」と呼ばれています。また、貝層は竪穴建物跡の窪みや南側の斜面部から、厚く認められました。
 出土遺物は土器(阿玉台式前半から加曾利EII式まで)をはじめとして、石鏃石斧・石皿・磨石・土器片錘・耳飾り垂飾骨角歯牙貝製装身具などがあり、なかでも土器片錘の出土数は全国一です。また、埋葬人骨が多数発見され、装身具を付けた人骨が含まれることも特筆されます。
 当貝塚は、全面調査された中期の集落としては県内最大規模とみられます。

『草刈遺跡』 財団法人市原市文化財センター 1985年
『市原市草刈貝塚』 財団法人千葉県文化財センター 1990年
「草刈貝塚」『千葉県の歴史 資料編 考古1』 千葉県 2000年