B型肝炎予防接種
更新日:2019年3月27日
B型肝炎とは
B型肝炎ウイルスがヒトの肝臓に一過性または持続性に感染する感染症です。持続感染の多くは出生時または乳幼児期の感染で成立することが知られており、そのうちの10%~15%は感染から年月を経て慢性肝炎を発症し、その後、肝硬変・肝細胞がんを発症することがあります。感染は主にB型肝炎ウイルスを含む血液あるいは体液との直接の接触によって生じます。小児では、B型肝炎ウイルスの集団感染や家族内感染などの水平感染が日常生活の中で起こっている可能性があるとみられています。
ワクチンについて
組換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)は、組換えDNA技術を応用して産生されたB型肝炎ワクチンです。母子感染予防や針刺し事故、水平感染予防にも使用されます。不活化ワクチンであり、基礎免疫をつけるには一定間隔で3回の接種が必要になります。
副反応について
局所の副反応:発赤、はれ、しこり、疼痛
全身の副反応:発熱、倦怠感
対象年齢 |
標準接種年齢 | 接種回数 | 接種間隔の注意事項 |
---|---|---|---|
1歳未満 |
生後2か月~ |
3回 | 1回目から中27日(4週)以上の間隔で2回目を接種 |
注記1:母子感染予防のため出生直後から健康保険によりB型肝炎ワクチンの投与を受けた方は、定期接種の対象とはなりません。
注記2:すでに任意(自費)で接種した回数も含めて3回の接種です。
