いちはら学
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▲年代判定の決め手となった「白びゃく尾び火山灰層」は、約77万年前に噴ふん火かした古い御おん嶽たけ山さん(長野県・岐阜県)の火山灰が深海底で積もったもの▲約77万4000年前のカラブリアン期とチバニアン期の地質年代境界の地層を見ることができる▲月崎駅〜チバニアンビジターセンターの▲チバニアンビジターセンター(住所:市原市田淵1157 電話番号:0436-96-2755)過去現在未来磁力線磁力線磁力線現在の北極現在の南極方位磁針の向きが現在とは逆だった北極南極方位磁針はN極が北をS極は南を指す現在の北極現在の南極方位磁針の向きが現在と逆になるかも!?歩行者用ルートかぎ要な鍵ふくが含まれているのです。地球は、それ自体が大きな磁石のようになっており、その性質を地磁気といいます。現在は、北極付近がS極、南極付近がN極になっていますが、地球の長い歴史をみると、地磁気が何度も逆転していることが分かっています。どうして逆転するかはまだ明らかになっていません。田淵の地層には、地磁気逆転のころ、地球で何が起こり、どんな環境だったかなどを研究するうえで、とても重7田淵の地層のここがすごい!!田淵の地層を見に行こう!!地磁気逆転とは?国際学会では、更新世中期の始まりを「およそ77万年前に起きた地磁気逆転現象とすること」と決められており、地球上のどの地層がその現象を最もよく記録しているか長年にわたり研究されてきました。その結果、田淵の地層が、当時の地球環かん境きょうを詳くわしく知るうえでもその国際基準として最もふさわしいと認められたのです。チバニアンビジターセンターでは、一帯の魅力を分かりやすく解説した展示と映像の放映を行っています。また、地元住民が中心となって組織したNPO法人によるチバニアンガイドも行っています。

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