いちはら学
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福ふく尾お 毅つよし 小お澤ざわ 登のぼる 金かな谷や 司もり仁ひと金谷 政せい司じ髙たか橋はし 章あき雄お山やま本もと 富とみ彦ひこ ⃝上総掘り…井戸を掘る技術で、水の乏とぼしい農地の灌かん漑がいや飲み水の確保などに大きく貢献した。この方法で掘くっ削さくした井戸を「ホリヌキ」と呼ぶ。五井地区の森重次郎(屋号:井い戸ど重じゅう)が考案した「足踏ぶみ式①」により、従来の弓引の3倍早く掘ることが可能となった。⃝房ぼう州しゅう鎌かまと久留里鎌②…南部では久留里鎌、牛久以北では房州鎌が多く使われた。房州鎌は薄うす刃ばと刃裏の溝みぞが特徴で、特に酪らく農のうが盛んな地域で好まれた。一方、久留里鎌は厚刃で、刃裏は平へい滑かつでコミの段差が特徴。開かい墾こん地や山がちな地域で使用された。⃝西洋鋏ばさみ…③鍛か冶じ屋立野平左衛門が五井の海岸で金属片を見つけたことをきっかけに、「立たて野の平へい作さく」の名前でラシャ切鋏や理り髪はつ鋏の製造を開始した。弟子の大野政次郎は平田で開業し、4代目の大野正敏は最近まで「平作」の銘で植木鋏を製造していた。№123456千葉県ホームページ千葉県指定伝統的工芸品76①昔の道具②伝統的工芸品昔から伝わる道具や工芸品にはどのようなものがあるでしょうか。1)伝統的工芸品製造過程の主要部分が手工業的であること、伝統的な技術又は技法により製造されるものであること、主たる原材料が伝統的に使用されてきたものであること、一定の期間(おおむね10年以上)県内で製造されているものであることを指定基準として、千葉県伝統工芸品産業振しん興こう協議会に諮はかり、千葉県知事が指定しており、昭和59年度以降199件を指定している。指定された伝統的工芸品には「伝統的工芸品ラベル」が貼ちょう付ふされている。★いちはらで使われていた昔の道具には、他にどのようなものがあるだ★伝統的工芸品産業の衰すい退たいが問題となっている。伝統的工芸品を守ってろうか。いくためには、どのような取り組みが必要だろうか。氏名いちはらでは、古くから人々が豊かな自然を巧たくみに利用し、さまざまな道具を生み出して、生活を営んできました。千葉県では、伝統的工芸品産業のよりいっそうの発展を図るため、1984(昭和59)年度から県指定制度を実施し、優れた工芸品を伝統的工芸品として指定しています1)。市原市からは、6名が伝統工芸品製作者に指定され、活動を行っています。指定品名南総尺八上総角かく凧だこ角凧・袖そで凧だこ角凧・袖凧梅ヶ瀬楊よう枝じ④南総竹細工⑤(3)昔から伝わるもの?

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