市原市 産業白書56①市原市の農業②市原市農林業振興計画農業の課題解決に向けて、どのような取り組みを行っているでしょうか。★自分の住んでいる地区で主に生産されている農作物を、一つ挙げよう。★農業の担い手を増やすにはどうしたらよいか、考えてみよう。市原市は県下第9位の経営耕地面積を有し、米、畜ちく産さん、野菜、果樹などが生産されています①。2021(令和3)年の農業産出額(推計)は県内第14位ですが、農家数、耕地面積は減少傾向を示しています。主要品目は米と畜産で、農業産出額②の約7割を占めます。特に、米は広い平へい坦たん地を有する中部地区を中心に、「コシヒカリ」などが市内全域で作付けされています。また、中西部では、だいこん・梨・イチジクなどが多く作付けされ、首しゅ都と圏けん近きん郊こうの優位性を生かし、農協を主体とした出荷組合による市場出荷が盛んに行われています。近年、農林業の担い手の減少③や高齢化、それに伴う遊休農地の増加、物価高こう騰とうに伴う経営の悪化など、農林業を取り巻く環境は厳しさを増しています。そこで、市原市が有する多た彩さいな地域資源を最大限に活用し、生産者や農林業組織・団体、消費者(市民)など農林業に関わる全ての力を融ゆう合ごうさせた「市原力」により、市の農林業の未来を切り拓ひらくため、今後10年先を見据すえた「市原市農林業振興計画」を策定しました(令和5年改訂)。「多様な担い手の確保」「市原型の稼かせぐ農業の推進」「農林業環境の整備」「交流・連携による魅力創出」の4つの戦略④を軸じくに、課題解決に向けて、さまざまな施策を展開しています。(5)農業の未来?
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