いちはら学
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 ⃝ 養老のめぐみ②…コシヒカリの一等米。化学肥料を一切使わず、農薬は半分。食味計で「非常においしい」とされる基準に達したお米のみを厳選している。54①地産地消②いちはらブランド市原市の農産物の普及に向けて、どのような取り組みを行っているでしょうか。1)地産地消推進協力店一定以上の市内産農産物を取り扱あつかっているなどの基準を満たした販売店や飲食店、加工業者などを協力店として認定している。「地産地消」とは「地域で生産されたものはその地域で消費する」という考え方のことです。鳥インフルエンザの発生、食品の不正表示などの報道をきっかけに、食の安全・安心に関する消費者の意識が高まりました。このような中で、「地産地消」の活動は消費者と生産者の距離を近づけることができる取り組みとして全国で進められています。「地産地消」の活動は、消費者と生産者それぞれにメリットがあります。消費者は身近な場所から新しん鮮せんな農産物を得られ、また、消費者自らが生産状じょう況きょうを確認できるため、安心感があります。一方、生産者は、消費者のニーズが分かるため、効率的な生産を行うことができます。また、流通経費が抑おさえられること、農産物直売所などで生産者が直接、少量の農産物や不ふ揃ぞろい品を販はん売ばいできることから、収益性の向上を期待できます。地産地消の取り組みは、消費者と生産者だけに関係するものではありません。飲食店や旅館が地元食材を活用したメニューを提供することで、地元に観光客を集めるきっかけとなり、地域全体の活性化にもつながります。市原市の農産物は、スーパーマーケットの地場農産物コーナーや、農産物直売所、道の駅などで買うことができます①。また、市原市では地産地消を推進し、地元農産物の魅力を伝える店を「地産地消推進協力店」1)として認定しています。市原市には、数々の特産物があります。それらは「いちはらブランド」と呼ばれ、人気があります。⃝ イチジク③…ほどよい甘あまみとさっぱりとした風味が特徴。生食のほかジャムやワイン煮、シロップ煮などでも味わうことができる。⃝ 姉崎だいこん④…ずっしりと重く、市し場じょうでも高い評価を得ている。姉崎地区を主力産地とし、産地全体で「ちばエコ農産物」の認証を受けている。⃝ いちはら梨⑤…大玉で甘さと果か汁じゅうをたっぷり味わうことができる。市原市では、養老川沿いの肥ひ沃よくな土地と温暖な気候を生かし、江戸時代末期から梨の栽さい培ばいが続いている。(4)市原市の農業?

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