市原市 SDGs52①カーボンニュートラルを目指して②ポリスチレンケミカルリサイクルシステム市原市が行っている先進的な取り組みはどんなことでしょうか。1)温室効果ガス二酸化炭素、メタンなど、大気中の熱を吸収する性質のあるガス。地球温暖化への影響が大きい。2)全体としてゼロにする排出した分については同じ量を「吸収」または「除去」することで、差し引きゼロを目指す。3)市原発サーキュラーエコノミーの創造P98参照。★現在、市原市がポリスチレンケミカルリサイクルシステム運用を目指して行っている取り組みを調べよう。★カーボンニュートラル達成を目指して、あなたができる行動を一つ挙げよう。政府は2020(令和2)年10月、温室効果ガス1)の排はい出しゅつを2050年までに全体としてゼロにする2)、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。市原市は、国内最大級の石油化学コンビナートを擁ようする都市として、2050年カーボンニュートラルの実現と持続的発展の両立に向け、「市原発サーキュラーエコノミーの創造」3)に取り組んでいます。市原市SDGs戦略のリーディングプロジェクトの一つであり、サーキュラーエコノミー①(循じゅん環かん型経済)とは、使用したモノを捨てるのではなく、新たな資源として循環させる経済活動のことです。市原市では、「素材から製品、製品から素材へ」をコンセプトに、市民・企業・行政が「チーム市原」となり、取り組んでいます。サーキュラーエコノミーを実現するための手法の一つがケミカルリサイクルです。現在、市原市では、デンカ株式会社および東洋スチレン株式会社を中心として、ポリスチレン樹脂を原料に戻す、先進的なケミカルリサイクルに取り組んでいます。ポリスチレン樹脂は食品トレーなどに広く使用されています②。使用済みポリスチレン製品を熱分解処理し、原料モノマーに戻すという新技術③により、プラスチック製品の原料として用途に制限なく再利用することができるようになります。また、これまで品質安全上困難とされていた食品用途への再使用も可能となります。市原市では、2023(令和5)年度からモデル地区の市民に協力していただき、食品トレーなどの試験回収を実じっ施ししました。2024(令和6)年度以降、市内全域から回収してケミカルリサイクルし、食品トレーなどに使用することを目指し、本格運用していく予定です。(3)市原発サーキュラーエコノミーの創造?
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