いちはら学
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3産業産業?市原市 産業白書48①京葉工業地域の中核②市原市でつくられる身近な工業製品③特別工業地区1)市原市の工業にはどのような特徴があるでしょうか。1)特別工業地区特別工業地区とは、都市計画法第8条で定める特別用よう途と地区の一つ。工業系用途地域内において特別な目的から土地利用の増進、環境の保護を図るために指定した地区をいう。2)市原特別工業地区臨海部の工業地帯と既き成せい市街地との緩かん衝しょう地帯として周辺地域の生活環境を保全し、秩ちつ序じょある都市の発展を目的として指定した。★なぜ臨海部に石油化学コンビナートがあるのか、考えよう。★市原市でつくられている身近な工業製品を一つ挙げよう。市原市の工業は、1957(昭和32)年に養老川河口以北の臨海部で開始した埋め立て工事をきっかけに、石油化学工業をはじめとする大手企業が埋め立て造成地に多数進出し①、飛躍的な発展を遂げました。臨海部には国内最大級の石油化学コンビナート②があり、200以上もの石油化学工場が並びます。現在(令和3年)、市原市の製造品出荷額等は千葉県内で第1位(全県の約35%)、全国市町村中でも第2位となっています③。その約9割を石油化学工業が占しめており④、市原市の基幹産業となっています。石油化学コンビナートは、生産性を上げるために、原料から製品をつくる過程において、石油化学に関係する工場をそれぞれパイプラインで結んだ企業集団です。市原市の工場では、輸入された原油を加工してジェット燃料や自動車ガソリン、灯油などの燃料のほか、食品トレーや家電に使用されるポリスチレン⑤、自動車部品などに使用されるポリプロピレン⑥、フィルムなどに使用されるポリ塩化ビニル⑦などがつくられています。内陸には、「市原特別工業地区」2)、「潤井戸工業団地」などの工業地区があり、優れた技術や技能を有する中小企業が集積しています。市原市の工業は、世界市場を相手にした国際企業から地域社会に根差した小規模企業者までさまざまな企業で構成され、市を代表する産業となっています。(1)市原市の工業

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