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市原湖畔美術展企画展『雲巻雲舒―現代中国美術展・紙』

更新日:2020年6月30日

雲巻雲舒―現代中国美術展・紙

林延の作品『問文』
林延『問天』

現在、市原湖畔美術館では、中国人現代アーティスト7人(蔡國強、李洪波、林延、劉建華、王郁洋、ウー・ケンアン、伍偉)の作品による『雲巻雲舒―現代中国美術展・紙』を開催しています。
「雲巻雲舒(うんかんうんじょ)」とは、中国の本『菜根譚』にある1節に出てくる言葉で、雲が太陽に巻き付いたり、大空に広がる空模様のこと。
各作品は紙をテーマに制作されており、まるで大空に広がる雲が様々な形態をとるように、紙が姿かたちを変えて展示されています。

紙に始まり、紙を超える

「紙はただの道具に過ぎないのでしょうか。新時代において、紙が新たな存在意義を持って甦ることもあるのではないでしょうか。
本展覧会でキュレーションを務めた鄭妍氏は、本展の発端をこのように語ります。
中国で発明されたとされる紙は、情報を記録したり、記録された情報を伝播させる媒体として、古代から使われてきました。

デジタル化の時代が進み、紙の役割の終焉が叫ばれていますが、本当に紙の役割は情報を記録する媒体としての役割だけなのか。道具としての役割は弱まっても、文化的価値は衰えないのではないか。
本展はそのような問いから始まり、紙の新しい輪郭を描き出そうとする試みです。
アーティストたちは作品を通して、紙に対する既存のコンセプトへの見直しを鑑賞者に迫ります。それは「モノ」としての紙の次元を超え、精神面の領域に入る行為であり、紙を超えようとする試みだと鄭妍氏は語ります。

展覧会の見どころ

“現代美術のスーパースター”蔡國強の作品は必見

蔡國強の作品『私はE.T.天神と会うためのプロジェクト:Project for Extraterrestrials No.4』蔡國強の作品『私はE.T.天神と会うためのプロジェクト:Project f
蔡國強『私はE.T.天神と会うためのプロジェクト:Project for Extraterrestrials No.4』(福岡アジア美術館所蔵)

本展覧会には“現代美術のスーパースター”とも言われる蔡國強が参加しています。
蔡國強の代表的な作品は、火薬を爆発させて描く「火薬絵画」。今回の展覧会で展示されている作品も、火薬を使用して制作されたものです。紙の上に慎重に火薬を撒き、点火して爆発すると、紙の上には水墨画のぼかしのような跡が焼き付けられます。
紙と火薬。相反する素材を強引に結びつけ、異なるモノ同士が引き立てあうという関係を、この作品は表しています。蔡のこの発想は、伝統的な素材である紙に新しい価値を吹き込もうという試みなのではないでしょうか。

蔡國強は1957年、中国福建省に生まれました。現在はニューヨークを拠点に活動しています。
上海演劇大学卒業後、1986年から1995年にかけて日本に滞在し、福島県いわき市を拠点の一つに芸術活動を行いました。
この日本滞在の期間こそ、蔡が火薬絵画を用いて世界的に活躍するきっかけとなったとされます。その意味で、日本とのゆかりが非常に深い作家と言えます。
会場には、蔡が本展で展示している作品を制作する様子を記録した映像も放映されており、火薬絵画の制作風景を見ることができます。
市原市で世界的に活躍するアーティストの作品を見られる貴重な機会ですので、ぜひ会場でご覧ください。

紙以外の素材で紙を真似た劉建華の作品

展示されている作品は、すべて紙を使って制作されたわけではありません。劉建華は、作品の素材に紙を使わず、別の素材で紙を真似た作品を制作しました。

劉建華の作品『白紙』は、一見すると、白紙の紙が壁にかかっているように見えます。
しかしよく見てみると、その素材は紙ではなく磁器であることに気が付きます。白紙の角には紙を模した「めくれ」も表現されています。
素材としての紙は、白く、平面で、柔らかいなどという特性を持ちます。劉建華はそういった紙の特性を別の素材で表現することで、鑑賞者が持つ紙の観念を覆し、新しいアイディアを呼び起こそうとします。

ここで紹介した作品は本展の一部です。紙をテーマにアーティストが鑑賞者に何を語りかけているのか、ぜひ会場でお確かめください。

市原湖畔美術館スタッフによる解説動画

本展覧会の作品を、美術館スタッフが紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

展覧会概要

雲巻雲舒―現代中国美術展・紙

開催時間

会期:7月26日(日曜)まで
平日/10:00~17:00
土曜・休前日/9:30~19:00
日曜・休日/9:30~18:00
最終入館は閉館時間の30分前まで
休館日:毎週月曜日(休日の場合、翌平日)

料金

一般:1,000円(800円)
65歳以上の方・大高生:800円(600円)
()内は20名以上の団体料金。中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその介添者(1名)は無料。

新規ウインドウで開きます。市原湖畔美術館ウェブサイト(外部リンク)

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