夏休み体験講座

子ども「ものづくり体験」その2を開催しました



 8月28日(土)・29日(日)の二日間、当センターにて夏休み体験講座 子ども「ものづくり体験」その2を開催しました。

 この講座は、夏休み期間中の小学生を対象として始めたもので、今年で4回目となります。
 貝輪づくり・勾玉づくり・アンギン編み・どろめんこづくりの4講座を、1日かけて受講していただきました。
 子供98名、保護者を加えると176名の方々にお越しいただき、大成功の催しになりました。
ものづくり体験受付 受付開始
 講座開始の30分以上も前から、期待に胸をふくらませた子供たちが集まりました。
菅原孝標女 上小貝塚のイノシシ形土製品
姉崎山王山古墳の王 貝輪少女
 昨年度に引き続き、今年も講座ごとに4種類のオリジナルカンバッジを配りました。
 2個の絵柄を昨年とすこし変えています。
左上 菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)
右上 上小貝塚(かみこかいづか)のイノシシ形土製品(いのししがたどせいひん)
左下 姉崎山王山古墳の王
右下 貝輪をつけた縄文少女
 受講者には、財団時代に発行した学習まんが「発掘ってなあに」も配布し、好評でした。
いよいよ各講座のはじまりです
貝輪づくり
貝輪づくり説明  貝輪は縄文時代から弥生時代にかけて使われた貝製のブレスレットです。
 ベンケイガイの貝殻を使います。
 まずは貝輪について説明。
 貝輪づくりを始めてから10年。かなり知名度も上がりました。
貝輪づくりの道具の説明  道具の説明。
 本物の鹿の角を使うので、みんな大喜びしていました。
貝輪づくりお手本として  まず、貝輪づくり常連の少年に、お手本を見せてもらいました。
 慣れた手付きにみんなびっくり。
ベンケイガイに穴をあける  いよいよ実践。
 最初は手のひらに貝を乗せて、石でたたきます。

 これで堅い貝に穴をあけることができます。

 思わず歓声が上がります。
貝輪の穴をひろげる  今度は鹿角を使って穴をひろげます。

 貝をたたく音がこだましています。
貝輪をつくる親子  お父さんも夢中。
貝輪をみがく  いよいよ仕上げ。
 表面がざらざらした石で割れ口を滑らかにしていきます。
 実際にこのような石が遺跡から発見されています。
貝輪完成  完成。
 手に通すだけでなく、ヒモに下げて楽しむ子も。
勾玉づくり
勾玉づくりの説明  勾玉は、古代に流行した石製のペンダントです。
 まず、つくりかたについて説明。
勾玉を観察する  どんな形にしようかな。

 本物の勾玉を観察。
勾玉をつくる  型紙を勾玉用の石にあてて、形を写し取ります。

 あとはその形に原料をけずるだけ。
勾玉をつくる  ひたすら砥石にこすりつける!
 だんだん勾玉らしくなってきました。
 小さいお子さんも夢中になっています。
 砥石の溝や角も使って、じょうずにみがきます。
勾玉を仕上げる  仕上げは紙ヤスリで表面をツルツルに。
アンギン編み
アンギン講座  アンギン編みは何千年もの昔からある技術のひとつです。

 ここでは現代の素材でコースター作りに挑戦しました。
 最初にアンギンとは何か、パワーポイントで説明します。
アンギンのレクチャー  小さなお子さんには少し難しい作業です。
 はじめは職員といっしょに、ゆっくり編んでいきます。
アンギン編み  作業開始。
 木製の道具を使って太古の布を編み上げます。

 ゆっくり、確実に仕上げましょう。
アンギンを編む親子  小さなお子さんは、お母さんがサポート。親子作業になりました。
アンギン編み  飲み込みの早い子はどんどん進めますが、ここに落とし穴が・・
アンギン編み  ちょっと油断すると、糸がからまったり、編み方を間違えて悲しいことに。
 でも落ち着いて修復すれば、だいじょうぶです。
 最後に糸をしばって完成。
アンギン編み  2個作った子も。
泥めんこづくり
 泥めんこは江戸時代に大流行した子どもの遊びです。本講座では、実際に残っていた泥めんこから型をおこしておいて、受講者には粘土を詰めるところから体験してもらいました。
泥めんこ作りレクチャー  「泥めんこ」って何だろう?
 最初に泥めんこについて説明。
泥メンコづくり 見本  見本がこれ。
 今回も「たけのこ」「鯛」「蛙」「浦島太郎」が人気でした。
泥めんこの型  これが型。ここに粘土を詰め込みます。
泥めんこの型を選ぶ  「どれを作ろうか」
 真剣に型をえらぶ。
泥めんこ展示  江戸時代に作られた本物の泥めんこを展示したブースも。
 参考になります。
めんこ  こちらは泥めんこの子孫の「めんこ」。お父さんが子どものころに遊びました。
泥めんこ作り  いよいよ制作開始。
 粘土を型に押しこみます。
泥めんこ作り  余分な粘土を寄せて、つまみにして引っ張ります。
泥メンコ作り  型からはがしたら、裏のつまみを切り取って平らにします。
泥めんこ完成
泥めんこで遊ぼう  実際に泥メンコで遊んでみました。
 的の中心に投げ入れた人の勝ち。
 かなり白熱しました。
来年も実施する予定ですので、ご期待ください。