通電火災に要注意!!
更新日:2020年7月29日
通電火災って何?
通電火災は、地震や風水害等の自然災害によって起きた停電の復旧時に発生します。
また、自然災害の発生に伴う停電から時間が経過した後の復旧時に通電火災が発生した場合、住民が避難所等へ避難しており、出火時の初期消火が行えないといったおそれがあります。
風水害による通電対策!
近年では、2019年台風15号によって千葉県全域で大規模な停電が発生し、停電の復旧後、市原市内においても電気の通電が原因と思われる火災が発生しました。
風水害発生時事故事例
1.浸水や雨漏りによる、電化製品の基盤等の損傷により、再通電時にショートが生じて発火した。
2.コンセントに水分が付着し、再通電時にトラッキングが生じて発火した。
風水害による停電が発生した時は?
風水害による停電が発生した時は、次の点に注意しましょう!
- 停電中は電気機器のスイッチを切るとともに、電源プラグをコンセントから離脱しましょう。
- 停電中に自宅を離れる際はブレーカーを落としましょう。
- 再通電時には、漏水等により電気機器が破損していないか、配線やコードが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないかなど、十分に安全を確認してから電気機器を使用しましょう。
- 建物や電気機器に外見上の損傷がなくとも、壁内配線の損傷や電気機器内部の故障により、再通電から長時間経過した後、火災に至る場合があるため、煙の発生等の異常を発見した際には直ちにブレーカーを落とし、119番に通報しましょう。
- その他異常を感じた場合は、すぐ利用を停止し、専門業者やメーカーに相談しましょう。
地震による通電対策!
東日本大震災で発生した火災のうち、火災の原因が特定された火災108件のうち、過半数が電気関係の出火でした。東日本大震災だけでなく阪神・淡路大震災でも多くの電気火災が発生しているため、地震による停電が発生した場合は注意が必要です。
地震による停電が発生した時に起きる事故事例
- 損傷した配線などに再通電し、発熱発火した。
- 転倒したヒーターに可燃物(カーテン、じゅうたん等)が接触した状態で再通電し着火した。
- 再通電時に発生した電気的火花が、漏れ出たガスに引火し爆発した。
地震による停電が発生した時は?
風水害による停電時の注意点と合わせて、次の点に注意しましょう。
- 転倒した家具等がコードを踏んでいないか確認しましょう。
- 熱を発生するヒーター類が転倒していないか確認しましょう。
- 落下物や落下により電化製品が故障していないか確認しましょう。
感震ブレーカー
感震ブレーカーとは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知した時に、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。
(注)住宅分電盤の種類に適した製品をお選びください。
自然災害をきっかけに発生する製品事故~備えは万全に~製品評価技術基盤機(外部リンク)
地震の時、自動で電気を遮断できる感震ブレーカーをつけましょう(PDF:186KB)
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