第7回体験館検討会
更新日:2020年2月17日
京葉小学校海苔づくり体験
2月6日は「海苔の日」。市原市の臨海部が埋め立てられる前は、岩崎・玉前の海岸や養老川の河口で、海苔づくりが盛んに行われていました。京葉小学校では、平成3年から、当時の道具を使った海苔づくり体験が始まり、今年で29年目。市内でここまで長く行っているのは、京葉小学校だけです。
今回は、どのように体験し、指導しているのか、どんな道具を使っているのかを見学しました。
昔ながらの作業工程
作業の流れは、生海苔を細かく刻み、その後海苔つけと呼ばれる漉く作業。最後に乾かして完成です。3年生を中心とし、新任の先生方も体験していました。
寒くて冷たい風の中、子どもたちは三角巾にエプロン、マスク姿で興味津々!
指導者は、かつて玉前地区で海苔の養殖を営んでいた元海苔漁師の方。今年の生海苔は東京湾の富津から購入したそうです。「市原郡五井町」と書かれた当時の前掛けと帽子姿で、普段お孫さんにかけるような優しい言葉で「あ!上手だ!」「いい音だ!」とほめながら教えていました。
世代間交流にも一役
子どもたちは、指導者の方々の神業のように綺麗な海苔つけを見つめながら「おじいさんたちがすごく優しかった!」「難しかったけど面白かった!」「最後はうまくできた」と大喜び。
なるほど、ここでは海苔すき体験にとどまらず、学校を中心として世代を超えた絆が生まれ、後世に歴史をつないでいく貴重な体験場でもあることを強く感じました。
私も体験しましたが、失敗をしてもとても親切に「何度でもいいよ!やってください」をやる気をいただき、できることなら来年はお手伝いしたい気持ちになりました。
体験を通じて感謝の念を
寒い冬でしか取れない海苔ですが、地球温暖化の影響であまり取れなくなったという話や、強風で場所を移すのに苦労する光景を見て、軽い1枚の海苔ですが、その海苔をいただくまでの大変さを感謝の気持ちと共に考えるようになり、海苔の味の深さも変わりました。
この後、海苔が乾いたら子どもたち2~3枚ずつ配るとのこと。家に持って帰って家族と味わいながら海苔づくりと地域に愛着心が深まっていくのでしょう。
職員の方から、博物館では生海苔のかおりも体験できるようにしたいとの言葉に驚きました。次回は、今年度の総括として、歴史体験館の整備案、歴史学習の体験メニューをまとめます。
これまでの経過
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