市民の歯と口腔の健康づくりに熱心ないちはら
更新日:2020年11月19日
保健センターで『市原市歯と口腔の健康づくり推進会議』が開催されました。実はこの会議、全国でも珍しいと言われている特長があります。それは……
会議の特長
会議のメンバーは、歯科医師会、医師会、薬剤師会などの専門家だけでなく、障がい者や子育て関係の協議会、学校の先生、民間企業、いちはら歯っぴい8020応援隊、健康福祉センター、学識経験者、市役所から参加した福祉担当の職員及び歯科衛生士、一般の公募市民で構成されています。
このように、さまざまな分野の関係者が一堂に会して、市民の歯と口腔の健康づくりのために、共に活動を重ねている会議は、東洋大学ライフデザイン学部教授の齊藤恭平氏によると、全国でも珍しいそうです。
齊藤教授は「自信を持って、続けて欲しい」と、オンラインミニレクチャーの中で、みんなに応援のメッセージを伝えました。
オンラインミニレクチャーとアイデアワーク
会議では、齊藤教授によるミニレクチャーがオンラインで行われました。
「効果的なポスターづくりのヒント」と題したレクチャーでは、対象相手、掲示場所など基本的な事項を意識する一方で、ポスターの概念にとらわれず、斬新なアイデアをというアドバイスがありました。また、『他の人が出したアイデアを否定しない』という条件も添えられました。
このレクチャーを受けて、『こんなポスターならいつの間にか対策に!~ポスター内容、活用方法』をテーマに、アイデアワーク(話し合い)が始まりました。
乳幼児期、学齢期、成人期、高齢期のライフステージごとにグループに分かれての話し合いでしたが、自由な発想で発言しても否定されないという安心感もあるためか、どのグループも時間が足りなくなるほど活発な意見が飛び交いました。
出されたアイデアは、付せんに記してホワイトボードに掲示され、他のグループ全員が閲覧し、賛同マークや感想コメントが書き込まれます。
素晴らしいアイデアの数々を紹介しきれませんが、例えば学齢期のグループの「歯磨き用品(歯間ブラシやデンタルフロスも)の実物に触れられるポスター」、乳幼児期のグループの「オムツに表現したり床に掲示するアイデア」などが特に印象的でした。
乳幼児期グループのメンバーに詳しく伺ったところ、オムツのイラストには親しみやすいキャラクターがプリントされていることが多い。そのキャラクターが歯磨きをしているイラストであれば、歯磨きに対して親しみを持ってもらえる効果が期待できる。また、オムツ交換の時に保護者の目に触れることで、口腔ケアの意識付けを行うことができると考えたそうです。
一方、床への掲示は、自分で歩ける子どもがスーパーや商業施設などを歩く時に、床を見ていることに着目したアイデア。子どもの視界に歯ブラシのイラストや仕上げ磨きをしているイラストがあれば、小さい頃から歯磨きに慣れ親しんでもらえる。そのような目的で考えたそうです。
市原市歯科医師会の先生方の思い
会議の始まりから終了まで傍聴されていた市原市歯科医師会の加賀美毅樹専務理事は、「市原市では、いちはら健倖まちづくりプランが策定され、住んでいるだけで“いつの間にか”健康に…という目標があります。この会議では、目標へのプロセスがしっかり進んでいるかを検証します。素晴らしい意見が出て良かったです」。
佐久間会長は「齊藤先生が、この会議の特長を話され、是非、続けて欲しいとおっしゃっていましたが、私もまったく同感です。付せんに記された皆さんのアイデアの数々、大変興味深かったです。ポスターとして実現されたら素晴らしいなと思います」と、それぞれコメントしてくださいました。
市民の声を広く聴くための公募市民枠
市原市には、この会議の他にも、様々な分野の各計画に対して、広く市民の声を聴くために、公募によって市民の参加を求めるものがあります。
年齢、経験を問わず、当該分野に関心があり、会議に参加できることが条件の公募もあり、報酬も支払われます。
私自身もこれまでに、公募市民として2つ参加させていただきました。何か役に立てるのか、最初は不安もありましたが、どちらも素人の発言や思いを、とても丁寧に扱ってくださる進行の会議でした。
「市民の方の声こそ貴重です。ぜひ伺いたい」と温かい言葉を、主催者や専門家の方からいただき、参加して良かった!と今も思っています。
皆さんも、関心のある分野で、参加を求める会議や委員会が無いか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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