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「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の天然記念物指定について

更新日:2018年6月18日

【概 要】

 市原市から千葉県を通じて意見具申していた「養老川流域田淵(ようろうがわりゅういきたぶち)地磁気逆転地層(ちじきぎゃくてんちそう)」について、国の文化審議会(会長 佐藤 信)は、平成30年6月15日(金曜日)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に対し、天然記念物として指定するに相応しいことを答申しました。

【文化財の概要】

 今回、国の指定文化財として答申を受けたのは、「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」です。文化財の種別は天然記念物で、その指定要件は「地質鉱物」にあたります。地質鉱物のうち特に希少なものという意味です。
 「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」は、市原市の南部、養老川の中流域にみられる地質時代区分の第四紀前期更新世(こうしんせい)及び中期更新世の地層です。この地層は、もともとは海底に堆積した地層が、地殻変動によって隆起して地上に現れたものです。さらにこれらの地層が河川の侵食によって削られ、河岸では大規模な露頭が形成され、平らな河床の両側に崖がそびえたつ独特の景観が見られます。
 現地の地層(研究者は「千葉セクション」と呼びます)には、今から約77万年前に最後の地磁気逆転現象がおき、その後現在と同じ地磁気の向きになった痕跡が残されています。この現象が、同じ地層の中で連続的に観察・分析できる場所は、市原市田淵周辺以外ではほとんど例がなく、学術上極めて価値の高いものです。
 また、地磁気の逆転現象の時期には、古期御岳山(おんたけさん)の噴火によって飛来した火山灰(白尾火山灰(びゃくびかざんばい)・Byk-E)が堆積しており、地磁気逆転の境界を視覚的に容易にとらえることができます。
 さらに地層には、海中の有孔虫(ゆうこうちゅう)や陸上の花粉などの化石、貝類などの海洋生物が生息していた痕跡などの化石が良好に残っており、最後の地磁気逆転から現在の地磁気の向きに移り変わるまでに起きた環境の変化を知るうえで極めて重要な場所といえます。
 これらの重要性から、国の天然記念物に指定されるに相応しいとの答申を得ました。今後、官報告示によって正式に指定される予定です。
 また、地質時代境界の国際標準模式層断面(GSSP)に認定される可能性も高まっており、認定されると77万年前から始まる更新世中期という地質時代について「チバニアン」の名がつくことになります。ただ、その審査はまだ途上であり、認定の時期は未定です。


養老川沿いの露頭 遠景


養老川沿いの露頭


素掘りのトンネルとポットホール


不動滝


養老川の河床に見られる生痕化石(海底で生物が生活した痕跡)


養老川の河床に見られる貝化石

お問い合わせ先

生涯学習部 ふるさと文化課
市原市国分寺台中央1丁目1番地1 第2庁舎9階
電話:0436-23-9853 ファクス:0436-24-3005

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