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サイトスペシフィック・アート~民俗学者・宮本常一に学ぶ~

更新日:2019年12月5日


森ラジオ ステーション×森遊会

市原市の小湊鉄道線・月崎駅にある「森ラジオ ステーション×森遊会」。小屋を山に見立て、約60種類以上の山野草と苔で覆った作品で、映画のロケ地になったり、結婚式が行われたりするなど、さまざまな人が訪れる場所になっています。
サイトスペシフィック・アートとは、特定の場所で、その特色を活かして制作された作品などのこと。「森ラジオ ステーション×森遊会」は、小湊鉄道保線員のかつての詰所小屋を使用した作品で、まさにサイトスペシフィック・アートといえます。

現在、市原湖畔美術館では民俗学者・宮本常一の土地へのまなざしや思想を踏まえ、サイトスペシフィック・アートに焦点をあてた展覧会を実施中。この展覧会は、2020年3月から、市原市全域を使って開催される房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス2020の関連企画となっています。

近代化を経て社会は便利になる一方、少子高齢化やさまざまな要因により、多くの地域の魅力、特色が失われています。地方創生が謳われる今、本展を通じて改めて地域の特色を見つめてみませんか?

第1章 民俗学者・宮本常一に学ぶ

明治40年(1907)年、山口県周防大島に生まれた宮本常一は、日本全国を歩き、各地の生活を見、人々から話を聞いて回りました。第1章では、宮本が生涯にわたり取り組んだフィールドワークを通じて残した写真や調査ノート、言葉を用いて、宮本のまなざしや思想を学びます。


宮本が訪れた場所に赤いピンが落としてある

全国各地を歩き回った宮本ですが、特に尽力した場所の1つに佐渡島があります。農業指導や離島振興にも尽力した宮本は、特産であるおけさ柿の流通整備を行い、農民の所得を向上させたり、小木民俗博物館の設立に携わったりしました。

民俗学では、民具(昔の生活道具)を調査する方法がある一方、宮本は「あるく」「みる」「きく」といった、民衆の生活自体を知ることを大切にしています。他にも「虫の目」「鳥の目」と表現された宮本の調査方法では、洗濯物など生活道具を撮影することで、その地域の生活水準や行動様式を推測したり、俯瞰したところから土地の様子を撮影したりしました。これらは、宮本の幼少時代、百姓であった父からの教えが反映されているといわれています。

第2章 サイトスペシフィック・ミュージアム

第2章では、日本全国各地で行われているサイトスペシフィックな活動や施設を、地図や資料とともに紹介しています。迷路の中に張り巡らせた各地の取り組みを、自身の足で歩き見つけてみてください。新潟県十日町市で開催される大地の芸術祭など有名なものから、ローカルな活動まで。ぜひ、訪れたことのある場所がありましたら、ノートに綴ってみてください。思い出と共に、記憶が集積されていきます。

第3章:土地をリサーチするアーティスト

サイトスペシフィック・アートを制作する7人のアーティスト(木村崇人、栗田宏一、曽我英子、竹腰耕平、中崎透、西野達、深澤孝史)の活動の一部を紹介しています。

≪私の日本「土」地図≫,2019(栗田宏一)

栗田宏一さんは、日本全国の全市町村の土を採取し、日本地図の上にその一部を落とした作品「私の日本『土』地図」を展示。並べられた土は、土という言葉から連想するイメージとは違い、さまざまな淡い色のグラデーションで彩られた地図になっています。宮本常一が書いた『私の日本地図』のオマージュ作品となっているところもポイントの1つです。

≪小豆島の木≫,2016、「市原の木(仮)」(竹腰耕平)

栗田宏一さんを除いた6人は、房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス2020に参加する予定ですが、竹腰耕平さんは同芸術祭で制作予定の「市原の木(仮)」のイメージ作品と、瀬戸内国際芸術祭でも展示した「小豆島の木」の制作動画を展示しています。土地に張った木の根っこを掘り起こし、その土地での制作と生活が混在した経験を経て作品とする竹腰さん。「市原の木(仮)」では、台風15号により倒木した推定樹齢150年のイチョウの木を掘り起こす予定です。

他にも、さまざまな土地を舞台としたアーティストの作品が展示されていますので、ぜひご覧ください。

理解が深まる解説も

今回の展覧会では、入り口に作品ガイドが用意されており、作家の思いや作品の背景を読みながら展示を見ることができます。市原市全域にまたがる房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス2020の序章として、サイトスペシフィック・アートを体感してみませんか?

展覧会概要

会期

会期:2019年11月16日(土曜日)~2020年1月13日(月曜日・祝日)

開館時間

平日/10:00-17:00
土曜・休前日/9:30-19:00
日曜・休日/9:30-18:00
最終入館は閉館時間の30分前まで

休館日

月曜日(ただし2020年1月13日は開館)、年末年始[2019年12月28日(土曜日)~2020年1月3日(金曜日)]

料金

一般600円(500円)
65歳以上の方・大高生500円(400円)
()内は20名以上の団体料金。
中学生以下・障碍者手帳をお持ちの方とその付添者(1人)は無料

新規ウインドウで開きます。市原湖畔美術館(外部リンク)

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