ホーム > 心肺蘇生法

ここから本文です。

更新日:2010年10月25日

心肺蘇生法

 

反応の確認


 

傷病者の耳もとで「大丈夫ですか」または「もしもし」と大声でよびかけながら、肩を軽くたたき反応があるかないかをみます。

【ポイント】

  • 呼びかけなどに対して目を開けるかなんらかの返答または目的のある仕草がなければ「反応なし」と判断します。
  • 反応(意識)があれば傷病者の訴えを聞き必要な応急手当を行います。

反応の確認のイラスト

 

助けを呼ぶ


 

反応がなければ、大きな声で「誰かきて!人が倒れています!」と助けを求めます。協力者が来たら「あなたは119番へ通報してください」「あなたはAED(自動体外式除細動器)を持ってきてください」と要請します。

【ポイント】

  • 救助者が一人の場合や、協力者が誰もいない場合には、次の手順に移る
  • 前に、まず自分で119番通報することを優先します。

 

心肺蘇生助けを呼ぶ

 

 

気道の確保


 

  • 傷病者の喉の奥を広げて空気を肺に通しやすくします(気道の確保)
  • 片手を額に当て、もう一方の手の人差指と中指の2本をあご先(骨のある硬い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせ(頭部後屈)、あご先を上げます(あご先挙上)
  • 【ポイント】

    • 指で下あごの柔らかい部分を強く圧迫しないようにします。

     

     

     

    呼吸の確認


    傷病者が正常な呼吸(普段どおりの息)をしているかどうかを確認します。

    気道を確保した状態で、自分の顔を傷病者の胸にむけながら、頬を傷病者の口・鼻に近づけます。

    10秒以内で

    1. 胸や腹部の上がり下がりを見て
    2. 息の音を聞いて
    3. 頬で息を感じます。

    【ポイント】

    • 次のいずれかの場合には「正常な呼吸(普段どおりの息)なし」と判断します。
    • 胸や腹部の動きがなく、呼吸音も聞こえず、吐く息も感じられない場合。
    • 10秒間確認しても呼吸の状態がよくわからない場合
    • しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸がみられる場合

     

     

    人工呼吸


     

    正常な呼吸(普段どおりの息)がなければ、口対口人工呼吸により息を吹き込みます。

  • 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差指で傷病者の鼻をつまみます。
  • 口を大きくあけて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒かけて吹き込みます。(傷病者の胸が持ち上がるのを確認します)
  • いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。
  • 【ポイント】

    • 1回目の吹き込みで胸が上がらなかった場合には、もう一度気道確保をやり直し、吹き込みを試みます。うまく胸が上がらない場合でも、吹き込みは2回までとし、すぐに胸骨圧迫に進みます。
    • 傷病者に出血がある場合や、感染防護具をもっていないなどにより口対口人工呼吸がためらわれる場合には、人工呼吸を省略し、すぐに胸骨圧迫に進みます。

     

     

    胸骨圧迫(心臓マッサージ)


     

     2回の人工呼吸が終わったら、あるいは省略することにしたら、ただちに胸骨圧迫を開始し、全身に血液を送ります。

  • 胸の真ん中を、重ねた両手で「強く、速く、絶え間なく」圧迫します。
  • 胸の真ん中(乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中)に、片手の手の付け根を置きます。
  • 他方の手をその手の上に重ねます(両手の指を互いに組むと、より力が集中します)
  • 肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、傷病者の胸が4~5cm沈むほど強く圧迫します。圧迫を解除します。
  • 1分間に100回の速いテンポで30回連続して絶え間なく圧迫します。
  • 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、胸がしっかり戻るまで十分に
  •  

    心臓マッサージ

     

     

    心肺蘇生法の実施(胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせを継続)


     

  • 胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸2回行います。
  • この胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ(30:2のサイクル)を、救急隊に引き継ぐまで絶え間なく続けます。
  • 【ポイント】

    • 疲れるので、もし救助者が二人以上いる場合は、2分間(5サイクル)程度を目安に交代して、絶え間なく続けることが大切です。
    • 心肺蘇生法を中止するのは、

      ①心肺蘇生法を続けているうちに傷病者がうめき声をだしたり、普段どおりの息をし始めた場合。

      ②救急隊に心肺蘇生法を引き継いだとき(救急隊が到着してもあわてて中止せずに、救急隊の指示

     

     

    救命処置の年齢別比較


    年 齢

    救命処置

    成人(8歳以上)

    小児(1~8歳未満)

    乳児(12ヶ月未満)

    通 報

    反応がなければ大声で助けを呼ぶ

    救助者が一人だけの場合、先に2分間の心肺蘇生法を実施

    119番通報とAEDの手配

    119番通報

    気道の確保

    頭部後屈あご先挙上法

    心肺蘇生法の開始

    正常な呼吸(普段どおりの息)をしていない

    人工呼吸
    (省略可能)

    約1秒かけて2回吹き込む・胸の上がりが見えるまで

    口対口

    口対口鼻

    胸骨圧迫

    圧迫の位置

    胸の真ん中

    (両乳頭を結ぶ線の真ん中)

    左右の乳頭を結ぶ線の少し足側

    圧迫の方法

    両手(指を組む)で

    両手(指を組む)または、片手で

    2本指で(中指と薬指)

    圧迫の深さ

    4~5㎝程度

    胸の厚みの1/3

    圧迫のテンポ

    1分間に約100回

    胸骨圧迫と人工呼吸の比率

    30:2